さつまいもの定植作業が進んでいます!
みなさま、こんにちは。
ちゅ~とです。
最近は外で作業をしていると、汗がだらだらかきますね。僕は汗っかきじゃないんですけど、やっぱり日本の夏は厳しいなぁ~。
さて、それはさておき、5月上旬から、さつまいもの定植が始まっています。
本日は現状の報告などをまとめてお話させていただければと思っています!
1.さつまいもの定植方法
まずはさつまいもの定植方法について。
前日に切っておいた苗を、ベンレート乳剤につけ、株元消毒をしましょう。この消毒によって、黒斑病の予防をすることができます。
黒斑病はさつまいも栽培において、もっとも起こしてはいけない病気の一つ。
特に、苗床から本圃に持って行ってしまうという例が多いので、この消毒作業はかならずするようにしましょう。
消毒後はすぐに本圃に定植。
植え方はいろいろあります。
まず、船底植えや水平植え。
家庭菜園や自家消費レベルの小さな栽培ではこの植え方が最も良いでしょう。Mサイズのさつまいもが一番多く取れる植え方だからです。
ただし、植え付けにはかなり時間がかかってしまいます。
それに対して、垂直植えというものがあります。
垂直植えは畝に対してまっすぐ苗を挿し込む方法です。
この場合、植え付けにかかる時間はかなり短縮できるだけでなく、大きめのサイズを収穫することができるでしょう。
ただし、個数は少なくなってしまいます。
鹿児島や宮崎などでは、芋焼酎用の原料芋でこの方法がよくとられています。
最後に、僕が今回の栽培で行っている斜め植えです。
これはちょうど水平植えと垂直植えの中間にあたります。
畝に対して斜めに苗を刺し込むので、いろんなサイズのさつまいもを収穫できます。
植え付けの時間も短縮できるので、僕はこの方法を取っています。
さつまいもは苗の定植方法と苗の質である程度収穫物の大きさや量が決まります。
なので、定植作業はなるべく時間をかけ、丁寧に行うようにしましょう。
2.いつまで定植するの?
大体僕はGW明け~6月10日くらいまで、苗床の伸長に合わせてゆっくりと植え付けていきます。
植え付けてから100日~120日で収穫できるので、8月盆くらい~11月上旬までは収穫と出荷ができるように調整していくためです。
3.活着も進んでいます
さつまいも定植において、一番心配しないといけないのは活着不良です・・・。
前職時代はよくそれで悩まされていました。
活着が不良となった苗は残念ながら死んでしまいます。
これを、欠株と呼んでいます。欠株をしてしまったところについては、新しい苗を再度植えなおすことができますが、なぜか生育が芳しくない場合が多いです。
なので、なるべく活着不良を起こさないということが大事なのです。
活着不良が起きてしまう要因は以下の3つ。
- 高気温
- 水不足
- 浅植え
さつまいもはあまりにも気温が高いと活着しません。
これはどの植物や野菜にも共通していると思います。特に、生長点がマルチにあたって焼けてしまうということはよくあります。
定植するのはなるべく曇った日にするのが良いでしょう。
次に水不足。
一般的に水が不要とされるさつまいもですが、初期成育に限っては大量の水が必要です。これが不足すると、うまく苗が土と癒着することができず、そのまま枯れてしまいます。
最後に浅植えです。
さつまいも根っこは葉っぱが出ている節から発生します。そのため、節のあるところまでしっかりと埋めてやらないと活着しないのです。
さて、さつまいもの活着不良の要因は以上で上げた通りですが、実際活着しているかどうかというのは植え付け直後~3日目まではよくわかりません。
活着していても、していなくても、苗は一旦枯れたようになるからです。
しかし、しっかりと活着した苗については植え付け7日後くらいから茎が立ち上がり、新芽が出てくるのです。
僕の圃場でもすでに活着が進んでおり、9割以上は活着できています!
本当によかった!
定植は残り8aほどありますが、しっかりと頑張っていきます!