おいもの里の村長日記

京都府南丹市でおいも栽培に務める若手農家の日記

いよいよ、就農1年目、初めての売りが出そう。

おひさしぶりです!

ちゅ~とです。

長雨続きで気分まで落ち込んできそうになっています(笑)
それでも、やることはしっかりやるをモットーに頑張っています。

雨のせいで、生育が心配だった九条ネギは問題なくすくすく。

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お盆くらいから出荷できそうです。いよいよ売りが出るのかなぁと思ったら感無量ですね・・・。

サラリーマン時代では絶対に味わう事ができなかった、自分で稼ぐ喜びと言いましょうか。

そりゃ苦労の方が多かった気もするけど!だからこその喜びなんでしょうね。

前置きが長くなりましたね!
本日は就農して1年で感じたことを語っていこうかなと思っています。

 

1.20代で就農することのメリットとデメリット

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20代、非農家出身が就農するという事例はそこまで多くないと思います。社会的経験も少ないですし、お金関連の知識も勉強しながらになります。

恥ずかしながら、当の僕も確定申告や税金のことを協力隊になってから勉強しました(笑)

まぁ逆に言うと、勉強すればそこらへんは誰でもできます。

 

20代で就農するデメリットはやはり、取引先の発掘でしょうか。

昨今、メルカリなどで野菜を販売する動きがありますが、正直、急にうまくいくものではありません。

それに加えて、送料などの問題もあり、通販に向く野菜と向かない野菜があることも確か。そこらへんも含めて見極めないといけません。

売り先というのは本当に舐めてかかってはいけないなと思います。

その点、20代は人脈がなく、それを創っていくことから始まりますから、ある程度他の就農者に比べれば努力が必要!

 

こればかりはコツというものはなく、とにかく自分の足で動き、天運を待つのみといったところでしょうか。

 

しかし、それに対してメリットがあるのも確か。

まず、何よりも色んな事を教えてもらえる。60代以上の超ベテラン農家さんが本当に熱心に教えてくれます。

20代っていうと孫のようなものですから可愛いんでしょうね・・・。

それどころか、機械を貸してくれ、畑も斡旋していただける始末。

こればかりは30代や40代に就農する方よりも大きなアドバンテージだと思います。

 

2.数十万円は握って就農すること

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次に、1年目の経費はしっかりと準備してから就農することをおすすめします。

どんな作物をするかによりますが、最低限30万円くらいは準備しておきましょう。機械などは案外近隣の農家さんが貸してくれるのであんまり心配はいりません。

 

ただし、1年目の種苗代や肥料代、燃料代だけは確実に必要になる経費なので、1年目を賄えるだけのお金を握って就農するようにしましょう。

協力隊制度を利用する場合は、生活費を保証されるのでおすすめです。

 

3.結局1年弱やって楽しかったの?

ぶっちゃけたことを言うと、忙しかったの一言です。

協力隊になって9月~3月までは新生活に慣れるのに精いっぱいでしたし、4月に入ったら農繁期

それに加えてこれから別に、干し芋の事業をしようとしているので、更に忙しくなってきます。

 

だから苦しいのか?と聞かれると、それは違います!

確かに忙しくて、たまに体を壊しますが、トータル的に考えて楽しいです。

サラリーマン時代にはない喜びも苦しみもあり、それら全てが自分の血肉になっている感覚が確かにあります。

 

まだまだこの先どうなるかというのは確かに不安ですが、自分と、何よりも農業の可能性を信じて突き進んでいきます!