おいもの里の村長日記

京都府南丹市でおいも栽培に務める若手農家の日記

仙太郎丹波工場に見学してきました!

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本日は商工課に少し顔を出したところ、商工課K様から仙太郎という和菓子メーカーさんの工場が面白いという情報を得たので、早速見学へ!

 

たまたまK様の部下であるM様がその日、仙太郎に行く用事があったので、同行させていただました。(M様、ありがとうございます!)

工場見学と言っても、工場の中は見れないようになっており、どちらかといえば工場周辺の散策。

 

「え!?工場周辺の見学!?なんかあんの!?」

あるんです。

 

1.工場で使う原料の一部を自社畑で

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なんと、仙太郎様は工場で使う原料の一部を工場敷地内外の栗畑や小豆畑、田んぼで賄っているということです!

しっかり農業部なるものも存在しており、4名でやっています。大体全部で1haもの面積を保有しており、採れたものは全て工場に出荷。

 

原料から生産するというのは最近どのような企業でもやろうとしていますが、これだけ工場に隣接して畑があるのも珍しいと思います。

おそらく、収穫量的には工場で使うものの量に比べると供給不足なんでしょうが、しっかりと自分達が加工する原料がどのような過程で作り上げられているのかを知っておくだけでも強味になりますよね・・・。

2.催事で使う容器も自社で

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畑からちょっと離れると、なにやら怪しげな小屋が・・・。

大きな登り窯・・・!初めて見たかも・・・。

 

登り窯とは、陶磁器などを大量に焼成できるように設計された窯のことで、現在日本中どこを探しても見るのが難しい窯ですよ。

 

ちょっと作業場にお邪魔してお話を伺ってみました。

毎年時期がまばらですが、秋~12月にかけて焼成が行われるそうです。

3.美しい茶室

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そして、窯がある高台から見える茅葺屋根の家屋。

なんと、ここ、茶室だそうです。隣にある工場から出来立ての和菓子を持ってきて、登り窯で作られた茶碗で茶を立て一服・・・っといきたいところですが、現在は使われていないそうです。

 

でも、すごく管理が行き届いています。

いつでも使えるようになのか、茅葺もしっかりと管理されていますし、お庭の雑草もキレイに刈ってあることに脱帽。

普段お客さんが来るでもないのに、ここまでするのには、社員の熱い思いが込められているような気がしますね・・・。

4.まとめ

さて、農業にしても、陶磁にしても茶室にしても、全ては先代社長の思いがあったかららしいです。

お話を聞くに、先代社長はなんでも他人に頼り切るのではなく、できることは全て自分やるということが心情。

原料を自社で賄うのも、普通は外注するような催事用容器を工場の隣で作るのも、そういった思いがあるからなんですね。

 

いやぁ~今日ここに来て、少し小豆栽培がやりたくなったかも!!