学び続けることの大切さ
みなさん、こんばんは。
ちゅ~とです。
めっきり温かくなってきており、育苗ビニールテントの中が昼間、気温30度~40度・地温も30度前後に安定しています。
夜は気温こそ10度前後ですが、地温は依然として15度に定まっています。
この調子なら後一週間くらいで芽が出て来るかもしれませんね!
本日はよく聞かれるのですが、僕がどのようにして農業を学んできたのかということです。
思い出話も交えて少しお話していこうと思います。
1.どこで農業を学んだのか
僕は元々小さいころから農業を志していたわけではありません。
親も全然農家じゃないですし、正直社会人になるまで自分が農家になるとは思ってもみなかったです(笑)
就職して農業に携わるようになったのは前々から言っている通りですが、実際農業を会社で教わる事はあまりありませんでした。
運よくJA出身の先輩がいたので、基礎は叩き込まれていましたが、実際にどういうことをすればよいのか、野菜のどこを見ればよいのかなどについては近所の農家様から学ぶことが本当に多かったです。
休みの日を使っては農家様に教えを乞いに行き、色んな経験談を聞いていました。
最近日吉に住む協力農家さんから、「若いのによく知っているな。」と言われて嬉しくなるのですが、同時に前職時代に色々教えていただいた農家さんにも感謝しています。
2.農業、勉強しなおします
そうは言ったものの、南丹市に来てから気づいたのですが、さつまいも以外の知識はまじで何もないことに気付いてしまいました。
さつまいもは何十町もやっていたのに、他の野菜と言えば大根を少々やっていたというレベルでしかありませんでした(笑)
そういうわけで、最近京都府農業会議にいらっしゃるH様から京都丹波就農サポート講座のお誘いがありました。
半年を通じて農業の基本を学ぶことのできる研修。
今の段階で農業の知識があると思いあがりたくないですし、そういえば人から教わりにいくのはよくしていたけれど、こういうセミナーや研修に参加したことはなかったなぁと。
踏み込みました!
いずれはさつまいもだけではなく、色んな作物をやってみたいと思っているので、これは良い機会だったのかもしれません。
3.アグリフードEXPOに参加してみて気づいたこと
話は少しだけ飛びますが、先日大阪で行われました、アグリフードEXPOに行き、全国の農家さんと色んなお話をしに行きました。
どのブースに出展している方も、色々な売りや思いがあり、その裏には数多くの失敗や学びがあるんだなぁと思います。
知識を得るというだけでは絶対にいけませんが、謙虚に学び続けることって本当に大事だと思います。
今のこの気持ちを忘れずに歩んでいきたいですね!
さつまいもの伏せ込み第一弾が完了しました with アメリカ人留学生
こんにちは。
ちゅ~とです。
昨日知り合いの農家様から100キロ弱分のさつまいもが届き、いよいよ種芋の確保が完了しました!
そして本日は留学生のMさんと一緒にさつまいもの伏せ込み。
せっせとやってくれたので、2時間くらいで完了してしまいました!
本日はさつまいもの育苗についてお話していきたいと思います。
1.施肥
さつまいもはよく肥料をやらなくていい作物だと思われがちであり、連作障害もないことから、気軽によく植えられています。
確かに、さつまいもは窒素値における必要栄養素量が他の作物に比べてもかなり少ない部類です。
そうとは言っても育苗において、施肥は非常に大事。
一般的なさつまいも栽培では鶏糞堆肥を使わないのですが、育苗の場合は肥料分が他の堆肥に比べて多い、鶏糞堆肥を使います。
そこまで厳密に施肥設計をする必要はありませんが、窒素値は1㎡あたり20gほどが必要となります。
もちろん、リンもカリも軟弱徒長にならないように元肥として窒素値と同量入れておきます。これでリンカリはもう追肥が必要でなくなります。
窒素値については採苗後、適宜液肥などによって追肥をするようにします。
即効性のあるものが良いでしょう。
追肥もやりすぎると軟弱苗になってしまうので、注意が必要です。
2.育苗期間
2月末伏せ込みで大体60日後、初採苗が可能です。
僕の場合は4月20日くらいから定植を始めたいので、逆算して今日伏せ込みました。
4月にもなると、トンネルの中が50度以上になったりして、焼けが起こってしまいます。昼間の温かい時間帯はトンネルを空けておくようにしましょう。
また、育苗中のさつまいもはめちゃくちゃ水を欲しがります。
2月の内は2日に一度ほどでOKですが、芽が出るくらいになったら毎日欠かさずに水をやりましょう。
採苗後もどんどん後から生えてきます。
特に5月にもなると2週間でまた採苗ができるくらいになります。
苗が必要な内は肥切れを起こさないように適宜追肥を行うようにしましょう。
3.種芋のその後
定植が終わり、もう苗が必要でなくなった時は伸びた苗を全て刈り取り、種芋も掘り取ってしまいましょう。
蔓も種芋も圃場外に捨てるか、燃やすかします。来年度、もし同じ場所で育苗をする場合、残渣が残っていると病の元になる可能性があるので注意しましょう。
残念ながら、種芋をそのまま伏せこんでも良い芋はできません。
さつまいもの直播栽培は現在研究中ですが、どうも黒斑病や軟腐病が多いみたいですね・・・。
4.良い芋は良い苗から
良い苗を育てることができたらさつまいも栽培の半分が終わったと言っても過言ではありません。
日光と水はけさえ確保しておけば、後は何もしなくても良いものが出来上がるでしょう。
取り敢えず僕はこれで2000本以上の苗は自家製で確保できる予定です!
芽が出るのが楽しみだなぁ!
農業技術を学びに広島に行こうと思っています。
みなさんこんばんは。
ちゅ~とです。
昨日は狩猟セミナーへ行ってまいりました。
一応農業をする者として、免許くらいは取っておこうかと。
ちなみに試験は京都府で年4回程度行われるらしいですね。しっかりと講習にも参加して自分で獣害対策ができるようになろう。
さて、実は今月広島に行こうかと考えています。
やっぱり学ぶには人に会うのが一番!
1.広島の農家様に会いに行きます
広島にはK様という多品目農家様がいらっしゃいます。種苗も作って販売されている方で、実は今期の不足分苗についてはK様のところから購入しようと考えています。
僕が今回K様にお会いして知りたい事は種苗の育成方法について。
もちろん何度もご意見をうかがってはいますが、やっぱり実際に圃場に行き、見学するのが一番ためになる。
すごく大きな育苗ハウスをお持ちであるため、見させてもらうかなと。
多くの品種のさつまいも苗を栽培されており、広島県庁もK様から購入しているらしい。
そういうわけで、今回はほとんどそのK様にご意見を伺い、圃場見学をするためだけに広島へ。
あ、もちろん費用は自分持ちですよ~。
2.誠意は言葉ではなく行動
その昔、城島という日本が誇る名捕手が「誠意は言葉ではなく金額」という発言をしたというのを知っています。
すごくいい言葉ですね!
その言葉から転じて、「誠意は言葉ではなく行動」というのを僕は信念の一つにして生きています。
いつも応援してくださっているK様へ、少しでも感謝の気持ちを伝える方法は実際にこちらから会いに行くことであると思うのです。
話は少し変わりますが、本日は深山サミットという、3府県の地域振興局が一同に集う集会に参加してきました。
本当に、地域に対する思い(誠意)は本物なんだろうなぁと肌で感じました。
集会で話している言葉に重みがあるのは、確実に行動で顕現しているからなんだろうなと思います。
僕も今はただブログで色々語るだけですが、今年は今まで言ってきたことを全部実現できるよう、誠意を行動で以って示していきたいですね。
3.本当に色んな方から応援されてるんです
スーパーに行っていても、飯を食いに行っても、コンビニによっても本当に色んな方から声をかけていただいています。
今ではすっかり「おいもの人」というイメージがついてしまいましたが、決して僕はおいもだけに執着しているわけではありません(笑)
しかし、キャラ立ちがいいからそのまんまでいいや。
最初は「南丹市でおいもなんて無理やで。」という人が多かったのですが、そう言っていた人でさえ、今は「やれるだけやってみい。」と応援していただいています・・・。
本当に感謝しかありません。
今回広島に行くのも、南丹市の農業振興につながる道筋だと信じているからです。
本当に今年ちゃんと結果出さないとなぁ~。
さつまいも育苗に向けて。簡易式育苗床作成!
みなさん、こんにちは、ちゅ~とです!
昨日からめちゃくちゃ温かくて驚いています。
雪が解けたらしようと思っていた作業が思ったより早くにできてラッキー。そういうわけで、育苗床を作ってみました。
初めての試みだったので、試行錯誤しながらですが・・・。
本日はそのことについて書いていこうと思います!
1.さつまいもを育苗する際の注意点
まず、最初にさつまいもを育苗する際の注意点ですが、早くに伏せこめばよいというわけではありません。
通常、さつまいもは15℃以上の地温がなければ萌芽しません。つまり、それ以下の温度で土の中にさつまいもを入れても腐るだけで何も起こらないのです。
そのため、伏せこむ前に、まずその温度を確保してやらないといけません。
しかし、15度以上の地温を確保するとなると、4月を待たなければならず、これでは定植に間に合いません!
じゃあどうするか。
ハウスを使います。
普通育苗はハウスを利用し地温を上げ、育苗をします。
しかしですね。
実はハウスを貸してもらうことができませんでした!(笑)
そういうことで、どうしようかなぁと思ったところ、二重トンネル育苗法というのを知ったので挑戦。
まぁ、そのまんまの意味です。
トンネルを2重にして地温を上げるのですね。
2.用意したもの
・あぜガード
本当はトンネル内に鉢などを入れて管理しようかなと思ったのですが、資材代がかさむのであぜガードで床をつくることにしました。
すこし高さのあるあぜガードを使うことによって苗がまっすぐ伸びてくれるのを手助けします。
これがないと際の苗が折れてしまい、定植するとき大変です。
・トンネル支柱
トンネル支柱は大小2種類購入。
小さいものは大きいものの径にすっぽりはまるものを購入しました。
・農業用ビニール
本当は農ポリの方が安いけれど、温度を上げる分にはビニールのが良いと聞いたので、これを選びました。
・もみ殻
地温上昇には欠かせない存在。
後、あんまり水はけよくないから、もみ殻の上に種芋を乗せてっていう感じにすればその場しのぎくらいにはなるかと。
・穴あきマルチ
たまねぎ定植した時にあまったものを使いました。
おまけのようなものです。
3.伏せこみはまだしないよ。
ここまで来て種芋はまだ植えません。
地温があがりきってませんからね。大体20日あたりくらいから第一弾を伏せこんでいこうかと思います。
それまでは育苗床をどんどん増やしていく作業になる予定です。
あ、ちなみにさつまいもはじゃがいもと違って「種芋」という感じで販売していません。
もしもご家庭で育苗をするのであれば、スーパーで購入したものがそのまま種芋になります。
温度さえ確保できれば、後は簡単なのでぜひお試しあれ!
採苗後も窒素分を液肥など補充してあげればどんどん伸びてきますよ!
協力隊任期中までにできることを探す。みんなで集落と農業を元気にしよう。
こんばんは。
ちゅ~とです。
本日はとある方から誘われて農業者の集会的なものに行ってきました。皆様、本当にぎらぎらとやる気に満ち溢れ、農業を元気にしようという意気込みを感じました。
さて、本日はふと考えていたことを書いていこうかなと思っています。
1.協力隊に出来ることって何だろう。
昨日は園部町の天引にて行われる、むくむく市にお手伝いで行ってきました。その日に限って雪が降るようなめちゃくちゃ寒い日でした・・・。
差し入れでごちそうになったタコ焼きやコーヒーがすごく染みる。
地元の人と触れ合う中で、後2年と半年ほどある協力隊期間の中で何ができるだろうと考えていました。
答えは出ませんねぇ。
まだまだ若造ですし、集落の人にあれこれ言うのは絶対違うと思いますし・・・。
ただ地元の人と触れ合い、農業をするだけで「若いのに偉いなぁ。」と言われるのですが、協力隊としてもっと出来ることはないのだろうかと思う日々です。
農閑期のこの時期だからこそこういう下らないことに悩むのでしょうか(笑)
2.文字通り「協力」を
今日の農業者集会でもそう。すごく活気にあふれていました。
南丹市に協力隊って本当に必要なんだろうか?と思うくらい、自治意識が非常に強い。
中々割り込むというか、地域の方の気持ちを汲み取りながら意見を言う隙を見出す事ができません!
いや、これめちゃくちゃいい意味です。
僕には他の地域の協力隊員のような立派な目標もなければ、技術やセンスもありません。自慢できるのは若さとフットワークの軽さくらいなものでしょうか。
じゃあ、自分のできることって結局文字通り「協力」することなんじゃないかって思うんです。
3.ポテンシャルややる気はある。足りないピースを埋める。
この町に来てから、農業的に言えば、風土や温度、水の点において、非常にポテンシャルを感じています。
また、地域の方のやる気も十二部にあると思います。
まだまだ、協力隊として自分の目指す未来は見えていませんが、僕自身がそんなポテンシャル溢れる南丹市の足りないピースを埋める人材になれたらいいなぁと思っています。