おいもの里の村長日記

京都府南丹市でおいも栽培に務める若手農家の日記

さつまいも育苗に向けて。簡易式育苗床作成!

みなさん、こんにちは、ちゅ~とです!

昨日からめちゃくちゃ温かくて驚いています。

雪が解けたらしようと思っていた作業が思ったより早くにできてラッキー。そういうわけで、育苗床を作ってみました。

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初めての試みだったので、試行錯誤しながらですが・・・。

本日はそのことについて書いていこうと思います!

 

1.さつまいもを育苗する際の注意点

まず、最初にさつまいもを育苗する際の注意点ですが、早くに伏せこめばよいというわけではありません。

通常、さつまいもは15℃以上の地温がなければ萌芽しません。つまり、それ以下の温度で土の中にさつまいもを入れても腐るだけで何も起こらないのです。

 

そのため、伏せこむ前に、まずその温度を確保してやらないといけません。

しかし、15度以上の地温を確保するとなると、4月を待たなければならず、これでは定植に間に合いません!

じゃあどうするか。

 

ハウスを使います。

普通育苗はハウスを利用し地温を上げ、育苗をします。

しかしですね。

実はハウスを貸してもらうことができませんでした!(笑)

そういうことで、どうしようかなぁと思ったところ、二重トンネル育苗法というのを知ったので挑戦。

 

まぁ、そのまんまの意味です。

トンネルを2重にして地温を上げるのですね。

 

2.用意したもの

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ちょっと入れ過ぎたかも。

・あぜガード

本当はトンネル内に鉢などを入れて管理しようかなと思ったのですが、資材代がかさむのであぜガードで床をつくることにしました。

すこし高さのあるあぜガードを使うことによって苗がまっすぐ伸びてくれるのを手助けします。

これがないと際の苗が折れてしまい、定植するとき大変です。

 

・トンネル支柱

トンネル支柱は大小2種類購入。

小さいものは大きいものの径にすっぽりはまるものを購入しました。

 

・農業用ビニール

本当は農ポリの方が安いけれど、温度を上げる分にはビニールのが良いと聞いたので、これを選びました。

 

・もみ殻

地温上昇には欠かせない存在。

後、あんまり水はけよくないから、もみ殻の上に種芋を乗せてっていう感じにすればその場しのぎくらいにはなるかと。

 

・穴あきマルチ

たまねぎ定植した時にあまったものを使いました。

おまけのようなものです。

 

3.伏せこみはまだしないよ。

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ここまで来て種芋はまだ植えません。

地温があがりきってませんからね。大体20日あたりくらいから第一弾を伏せこんでいこうかと思います。

それまでは育苗床をどんどん増やしていく作業になる予定です。

 

あ、ちなみにさつまいもはじゃがいもと違って「種芋」という感じで販売していません。

もしもご家庭で育苗をするのであれば、スーパーで購入したものがそのまま種芋になります。

温度さえ確保できれば、後は簡単なのでぜひお試しあれ!

 

採苗後も窒素分を液肥など補充してあげればどんどん伸びてきますよ!