おいもの里の村長日記

京都府南丹市でおいも栽培に務める若手農家の日記

さつまいもの伏せ込み第一弾が完了しました with アメリカ人留学生

こんにちは。

ちゅ~とです。

昨日知り合いの農家様から100キロ弱分のさつまいもが届き、いよいよ種芋の確保が完了しました!

そして本日は留学生のMさんと一緒にさつまいもの伏せ込み。

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せっせとやってくれたので、2時間くらいで完了してしまいました!

 

本日はさつまいもの育苗についてお話していきたいと思います。

 

1.施肥

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種芋の味見。それが目当て。

さつまいもはよく肥料をやらなくていい作物だと思われがちであり、連作障害もないことから、気軽によく植えられています。

確かに、さつまいもは窒素値における必要栄養素量が他の作物に比べてもかなり少ない部類です。

そうとは言っても育苗において、施肥は非常に大事。

 

一般的なさつまいも栽培では鶏糞堆肥を使わないのですが、育苗の場合は肥料分が他の堆肥に比べて多い、鶏糞堆肥を使います。

そこまで厳密に施肥設計をする必要はありませんが、窒素値は1㎡あたり20gほどが必要となります。

もちろん、リンもカリも軟弱徒長にならないように元肥として窒素値と同量入れておきます。これでリンカリはもう追肥が必要でなくなります。

 

窒素値については採苗後、適宜液肥などによって追肥をするようにします。

即効性のあるものが良いでしょう。

追肥もやりすぎると軟弱苗になってしまうので、注意が必要です。

 

2.育苗期間

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2月末伏せ込みで大体60日後、初採苗が可能です。

僕の場合は4月20日くらいから定植を始めたいので、逆算して今日伏せ込みました。

 

4月にもなると、トンネルの中が50度以上になったりして、焼けが起こってしまいます。昼間の温かい時間帯はトンネルを空けておくようにしましょう。

 

また、育苗中のさつまいもはめちゃくちゃ水を欲しがります。

2月の内は2日に一度ほどでOKですが、芽が出るくらいになったら毎日欠かさずに水をやりましょう。

 

採苗後もどんどん後から生えてきます。

特に5月にもなると2週間でまた採苗ができるくらいになります。

苗が必要な内は肥切れを起こさないように適宜追肥を行うようにしましょう。

 

3.種芋のその後

定植が終わり、もう苗が必要でなくなった時は伸びた苗を全て刈り取り、種芋も掘り取ってしまいましょう。

蔓も種芋も圃場外に捨てるか、燃やすかします。来年度、もし同じ場所で育苗をする場合、残渣が残っていると病の元になる可能性があるので注意しましょう。

 

残念ながら、種芋をそのまま伏せこんでも良い芋はできません。

さつまいもの直播栽培は現在研究中ですが、どうも黒斑病や軟腐病が多いみたいですね・・・。

 

4.良い芋は良い苗から

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良い苗を育てることができたらさつまいも栽培の半分が終わったと言っても過言ではありません。

日光と水はけさえ確保しておけば、後は何もしなくても良いものが出来上がるでしょう。

 

取り敢えず僕はこれで2000本以上の苗は自家製で確保できる予定です!

芽が出るのが楽しみだなぁ!