採苗を開始しました
こんばんは。
ちゅ~とです。
寒かった冬も過ぎ去り、本当に温かい日が続きますね。おかげ様で、我が家の苗もぐんぐんと成長しています。
そういうわけで、本日は採苗を開始。発泡スチロールで育苗していたものが切り時になったので・・・。
1.大方成功したさつまいも育苗
初めて南丹市でさつまいもの育苗をしたということで、うまくできるかどうか、非常に心配でした。
夜間の冷え込みで地温はぐんぐん下がるし、その割に日中はハウス内が40度以上になることもあったり。
でも、手をかけた分、さつまいもの苗も応えてくれるようです。
今回はポット苗と発泡スチロール苗しか採苗していないのですが、なんと合計300本程度の苗を切り取ることができました。
これは、冷床育苗の方が伸びてくると、かなりの数を切る事ができるなぁ~。
南丹市でのさつまいも育苗は大方成功しました。
来年からは全量発泡スチロールで育苗していこうかなと考えています。
2.さつまいも苗の切り方は?
気になるさつまいも苗の切り方ですが、非常に簡単。
伸びているさつまいも苗は節の合計が成長点を含めず、9節あると望ましいです。その内、下2節を残して斜めに剪定ばさみを入れて切る。
これだけです。
なぜ、下2節を残すのかと言うと、その脇目からまた新しい新芽が生えてくるからです。つまり、無限ループで苗を切る事ができます。
もしも、そこまで節がついていない場合は、最低限4節~5節ほど苗についていればOKです。
節の数が多ければ多いほど、芋のなり数が多くなり、一個当たりは小さくなります。逆に、節の数が少ないと、芋のなり数が少なくなり、一個当たりは大きくなります。
自分がどのようなさつまいもを育てるのか考えて採苗すると良いでしょう。
3.圃場準備は着々と
既に、一回目の定植で使う畝の準備も完了です。
取り敢えず、6月、梅雨入りまではすこーーーーしずつ苗を植え続けていこうと考えています。
台形畝の2条植えで、大体4000本くらい1反当たりに植えていく予定です。
この畝は美山の協力農家さんと一緒に立てました。
4.色んな人から支えられ
いよいよ、さつまいも栽培が始まります。
今日も協力農家さんから猿が出るかもなぁっと脅されて、対策しないとなぁと熟考しているところです。
ですが、取り敢えず、育苗がひと段落ついて一安心。
これも、様々な人からの支えがあってこそだと思います。
これからまた半年間、次は本圃できばっていきますが、どうぞ温かく見守っていただけると幸いです・・・!
今回の育苗の反省点
こんにちは!
ちゅ~とです。
もうすぐ4月も終わりですね。最高気温は20℃を超え、最低気温でも10℃を下回らなくなってきており、さつまいも苗にとっては非常に良い日和になっているのではないかなと思っています。
事実、最近は日に日に伸びている気がする。
さて、本日の記事は今年、南丹市で行った育苗の反省点について少しお話できればと思っています。
1.地域ごとに作付暦は違う
南丹市の気候をよく理解していなかったというのが一番の反省点であったと思っています。
今年は暖冬であったと言えども、南丹市はその地形と地理から、非常に夜間冷え込みます。
僕は前職時代、茨城県と福島県の浜通りという、太平洋側の比較的暖かい地域で甘藷栽培を行っていたので、2月頃くらいに種芋の伏せこみをしていました。
しかし、南丹市でも同じことをして失敗。
低温障害によって種芋が腐ってしまったり、苗立ちが遅れたり散々!
来年からは大体3月の中旬頃くらいから種芋の伏せこみを行っていこうかなと思っています。
2.低温にも高温にも注意する
夜間の冷え込みにもやられましたが、昼間の高温にも結構苦労させられました。
南丹市は昼夜の温度差が非常に大きく、すこし日が傾いたと思うとすぐに寒くなりますし、日が出たと思うとすぐに暑くなります。
ハウスの中で更にトンネルをするという育苗方式を採用していたため、トンネル内はなんと40℃程度まで上がってしまうということもしばしば。
種芋はまだ高温には強いですが、出てきた新芽は高温に弱く、すぐに萎れてしまうのです。
実際、何度かハウスの開け閉めのタイミングを間違えて萎えさせたことも。まぁ、しっかり水をやって、剪定すれば復活するのですが。
来年の育苗からは、温度を一定に保たせるように、何か工夫が必要かもしれませんね。
3.ポット苗は少しだけ使いにくい?
前職時代から一度もやったことなかったポット苗に挑戦。
ポット苗というのは、ポットにさつまいもの子苗が一本植えこまれており、その脇目を増やしていって苗にするという用途で使われるものです。
まぁ確かに苗の伸長は良いのですが、おそらく、採れる量が非常に少ないです。
1ポットにつき、1回転2本~3本が限界でしょう。
種芋からの育苗の場合は10本~20本採れるので、少し非効率的かもしれませんね。
もっとも、僕のやり方が少しダメなだけなのかもしれませんが!
来年からポット苗を使う場合、脇目を増殖させる方法についても学んでいこうと思います。
4.まとめ
苗半作という言葉は農家の間でよく使われる言葉ですが、本当にその通りです。
特に、さつまいも栽培で一番手のかかる工程は苗づくりであると個人的には思っています。
実際、さつまいもの栽培白書によると、苗に関わる労働時間が結構長いらしいですよ。
色々失敗や反省点は多かったものの、一応、今年の苗づくりはうまくいったと思っています。
さて、これから本格的に栽培が始まります!
これからもどうぞ温かく見守っていただければ嬉しいです!
定植に向けて・・・
みなさん、こんにちは。
ちゅ~とです。
温かくなったせいで育苗ハウスの開け閉めが大変になっていますが、そのおかげで苗は生育がよくなってきました。
発泡スチロール育苗だけでなく、冷床育苗の方も発芽と育成が確認できています。
この調子ならもうすぐ採苗できるかもですね~。
1.定植開始日はGW明け!
さて、準備も生育も着々と進んでいますが、定植はいつ頃するのでしょうか?
鹿児島や宮崎などの南九州では4月下旬に定植をするみたいです。あと、高知や徳島などではハウス栽培もするみたいですよ。
ただし、それは温かい場所だからこそできること。
さつまいもは極端に寒さに弱く、特に初期成育における低温は気を付けないといけません。
定植をしても、夜間の寒さにあたってしまうと発根が遅れ、枯れてしまうこともすくなくありません。
大体最高気温22度以上になったころくらいが定植時です。
なので、大体GW明けになるのではないでしょうかね。
実際、自家育苗をする場合は一番苗が採れる時期が定植時になるのでわかりやすいですよ。
2.さつまいも苗の切り時って?
じゃあ、さつまいも苗の切り時っていつなんだよっていう話になりますよね。
ハウスでの冷床育苗の場合は大体ふせこんでから40日~50日程度で採苗が可能になります。
僕のハウスでは3月20日に伏せこんだので、ちょうど一か月ほどが経ちました。なので、後10日~20日ほどで切ることができます。
っとまぁ、これは数値上の目安。
本当は自分の目で苗の状態を確認して切っていかないといけません。
さつまいもの苗の切り時は脇目(親茎から伸びている子茎)の数で判断します。
大体脇目が8本以上出てきたくらいで僕は切ります。下2本の脇目の上6本脇目ができるように苗を切り取るようにしましょう。
こうすることによって、残した脇目からまた苗が育ってくれるのです。
なぜ、脇目が6本以上でないといけないのかと言いますと、実は、芋のなる量はこの脇目の数にある程度左右されるからです。
つまり、脇目が3本しかない苗を植えると最大でも3つしか芋が採れませんし、無駄に巨大化することもあります。
しかし、6本も脇目があると、それぞれに芋がつき、Mサイズの良い大きさの芋がついてくれるのです。
ホームセンターなどで苗を買うときもぜひ参考にしてみてくださいね!
3.育苗終了後のハウスの用途募集します。
育苗もうまくいきそうで、一安心。
さて、育苗後、ハウスが空いてしまうのですが、使用用途を募集します。
何か育てたいんですよね。
いや、前々から決めとけよって話だったのですが、このハウスも急に手に入ったものですので、まったく決めていなかったのです。
果菜類とかになるのかなぁ~!
またコメントくださいね!
育苗は順調に進んでいます・・・!
こんばんは!
ちゅ~とです。
昼間、作業をしていると、じわっと汗がかくくらいに温かくなってきましたね。相変わらず夜はめちゃくちゃ寒いですが(笑)
さて、そんな春の陽気に誘われるかのように、我が家の桜は満開です。
繁忙期が近づくにつれ、やることがかなり多くなってきました。
忙しくなるって案外嬉しいものだなぁ~。
1.ぐんぐんと育つ苗
先日、発芽を確認してから、なんと土から幼い苗が顔を出してくれました!
ついに!嬉しいですね。
発泡スチロール育苗の方から先にこんにちは。やっぱり、発泡スチロールは夜間、熱を逃がしにくいので発芽が早くなったのではないかなと思っています。
しかし、油断をしていたらどんどん伸びてくる・・・。
1日でなんとこれだけ伸びてしまうのです。
これはもしかすると、5月頭には採苗できるかもしれませんね。
冷床の方も発芽は確認できていますが、まだそろっていません。
早く出てきてくれないかなぁ。
ハウスの中は昼間、閉め切っていると40℃以上になってしまうこともあるので、30度くらいになるように温度管理をしています。
苗にとって、最適な条件になるように・・・!
2.資材も納品されました
そして、注文していた甘藷の資材が届きました!
大体これで10a分、全部。
化成肥料は3-10-10の甘藷専門肥料を利用します。さつまいもはよく無施肥でもよく育つといいますが、それは間違いです。
正しくは、窒素分を与えすぎるとツルぼけと言って、地上部の蔓ばかり伸び、芋がつかないという現象が起きてしまうということです。
逆に肥料を与えてやらないと、初期成育が著しく遅れたり、リンカリの欠乏症によって条溝が出来たり、肥大化が遅れてしまったりすることも。
前年度作付時に残った肥料量をしっかりと割り出してあげて、与える肥料を選択しましょう。
3.コロナウィルスで大変ですね・・・
本日夕方、ついにコロナウィルス対策として、緊急事態宣言が出されてしまいましたね。
幸い、京都は指定を受けていませんが、油断は禁物。
実家が兵庫県神戸市なので、帰ることも難しくなってしまいました。
こういう情勢の中、売り先もかなり四苦八苦しているみたいですが、なくなってしまった需要はいつか回復するもの。
取り敢えず、農家の僕はしっかりと良い作物を作っていきます。
一難あれば、一歩もあるもんだ。
こんにちは!
ちゅ~とです。
最近はコロナやらなんやらで、暗いニュースしか聞きませんね。明るいニュースはないのでしょうか。
天気もなんだかどんよりとしていて嫌な感じ。先日は東日本が寒波ですごかったらしいですね。
世の中がどうあれ、僕は今日も今日とて畑とハウスを行ったり来たり。
本日は最近の動向についてお話していきますね。
1.ポット苗を植えこむ時は
3月20日にポット苗が届いたので植え込み。
2品種注文したのですが、品種によって生育状況が違っていました。あ、別に品質には影響ないので、クレームとかではありませんよ(笑)
ポット苗は植えこんだ後、一番上の生長点を摘芯すると良いらしいです。
こうすると、脇目が増えて、よりたくさんの苗を確保できるんだとか。
本当は、摘芯したものをポットに植えこんで、それも苗にするという技術もあるらしいのですが、今回は余裕がないのでやめました。
後、試験的に200ポットの内、50ポットは全葉剪定して苗づくり。
一旦はかなりみすぼらしい姿になるのですが、2週間ほど経てばこの通り。
脇目からものすごい数の葉っぱが出てきてくれます。
これで生育がよさそうで、苗採りの歩留まりが良いようなら来年以降は全部これでいいかもしれない。
ポット苗は植えこんだ後、液肥を適量散布してあげます。そうすると、脇目からの発芽が促進されるのです。
初めてポット苗で育苗したけれど、結構奥が深くて面白いですね。
2.種芋が・・・
一方で、種芋からの育苗。
朝、水やりのために発泡スチロール育苗している床を見てみると、糸状のカビが土の上に張っているのに気づきました。
間違いなく、これは軟腐病のサインです。急いで種芋ごと取り出すと、やっぱりぐちゃぐちゃになっており、お酒を腐らせたみたいな臭い。
一応種芋は48℃のお湯で消毒していたのですが、おそらく菌を殺し切れていなかったのかもしれませんね。
この場合、発泡スチロールに入ってあった土を全て入れ替えます。
同じ床に入ってあった種芋にも感染の可能性がありますので、ベンレート水和剤などで消毒してあげましょう。
3.発芽を確認!
さつまいも育苗において、病は出るものとは言え、少しだけショックだったのですが、良いこともあります。
土入れ替えの際、種芋をほじくり返してみると、発芽を確認。
「おお~。」と声が出てしまいました。
伏せこんだのが21日だったので、大体10日くらいで発芽を確認。
電気温床などの育苗に比べると、ハウス冷床育苗は発芽が遅れますが、低コストでできるということがわかりました。
根張りもよい感じ。
5月には一回目の採苗ができるかもしれません。
今後は、育苗の管理をしながら、いよいよ元肥の散布などをしていきます!
またご報告をお待ちを。