おいもの里の村長日記

京都府南丹市でおいも栽培に務める若手農家の日記

一難あれば、一歩もあるもんだ。

こんにちは!

ちゅ~とです。

最近はコロナやらなんやらで、暗いニュースしか聞きませんね。明るいニュースはないのでしょうか。

天気もなんだかどんよりとしていて嫌な感じ。先日は東日本が寒波ですごかったらしいですね。

 

世の中がどうあれ、僕は今日も今日とて畑とハウスを行ったり来たり。

本日は最近の動向についてお話していきますね。

 

1.ポット苗を植えこむ時は

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3月20日にポット苗が届いたので植え込み。

2品種注文したのですが、品種によって生育状況が違っていました。あ、別に品質には影響ないので、クレームとかではありませんよ(笑)

 

ポット苗は植えこんだ後一番上の生長点を摘芯すると良いらしいです。

こうすると、脇目が増えて、よりたくさんの苗を確保できるんだとか。

本当は、摘芯したものをポットに植えこんで、それも苗にするという技術もあるらしいのですが、今回は余裕がないのでやめました。

 

後、試験的に200ポットの内、50ポットは全葉剪定して苗づくり。

一旦はかなりみすぼらしい姿になるのですが、2週間ほど経てばこの通り。

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脇目からものすごい数の葉っぱが出てきてくれます。

 

これで生育がよさそうで、苗採りの歩留まりが良いようなら来年以降は全部これでいいかもしれない。

ポット苗は植えこんだ後、液肥を適量散布してあげます。そうすると、脇目からの発芽が促進されるのです。

 

初めてポット苗で育苗したけれど、結構奥が深くて面白いですね。

 

2.種芋が・・・

一方で、種芋からの育苗。

朝、水やりのために発泡スチロール育苗している床を見てみると、糸状のカビが土の上に張っているのに気づきました。

間違いなく、これは軟腐病のサインです。急いで種芋ごと取り出すと、やっぱりぐちゃぐちゃになっており、お酒を腐らせたみたいな臭い。

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一応種芋は48℃のお湯で消毒していたのですが、おそらく菌を殺し切れていなかったのかもしれませんね。

この場合、発泡スチロールに入ってあった土を全て入れ替えます。

同じ床に入ってあった種芋にも感染の可能性がありますので、ベンレート水和剤などで消毒してあげましょう。

 

3.発芽を確認!

さつまいも育苗において、病は出るものとは言え、少しだけショックだったのですが、良いこともあります。

土入れ替えの際、種芋をほじくり返してみると、発芽を確認。

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「おお~。」と声が出てしまいました。

 

伏せこんだのが21日だったので、大体10日くらいで発芽を確認。

電気温床などの育苗に比べると、ハウス冷床育苗は発芽が遅れますが、低コストでできるということがわかりました。

 

根張りもよい感じ。

5月には一回目の採苗ができるかもしれません。

 

今後は、育苗の管理をしながら、いよいよ元肥の散布などをしていきます!

またご報告をお待ちを。