そうだったのか!有機農法!② 有機JASでも使える肥料
皆さん、こんばんは。
ちゅーとです。
本日は事務仕事をメインにしておりました。
農業者でもありますが、地域おこし協力隊員でもあるので、そっちの仕事でやることもそこそこ多いのです。
でも南丹市は比較的自由にさせていただけるので感謝。
2月は東京で行われる協力隊サミットにも参加します!
さて、本日はこの前の記事の続きということで、有機JASのことについて。
今回は肥料に焦点を絞って語っていきたいと思います。
※繰り返しになりますが、筆者は農業も去ることながら、有機農業についてはこれまで無知の極みでした。突っ込みどころあれば教えてください。
1.有機JASでも肥料は使える?
ソースは以下の通り。
肥料及び土壌改良資材(別表1に掲げるものを除く 、農薬(別表2に掲 げるものを除く 並びに土壌、植物又はきのこ類に施されるその他の資材 (天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものを除く をいう。
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-31.pdf
まぁ、つまりは天然由来で尚且つ化学処理を行っていないものなら使用可能ということですね。
有機農法が上手い人は肥培設計が上手な人と言われている程、有機農法において肥培管理は最重要項目となります。
ただし、難しい。厳密な計算が必要になってきます。
計算だけなら数学の苦手な僕でもまだできますが、有機農法の難しいところは化成肥料が一切使えない事。
その限られた資材を選び抜き、上手に施用していくことが大事。
加えて、有機資材には肥効率というものが存在し、表示されている成分値がそのまま作物に吸収されるかどうかがわからないのも難しい点だと思います。
栄養素が欠乏すると、当然ですが、作物は大きく実りません。
逆に有機質肥料だからといって過剰にやるのも禁物です。
堆肥を入れ過ぎて残肥がやばいことになっていることもよくあります。
それでは、窒素リン酸カリウムの3大栄養素を中心に使用可能な肥料について見ていきましょう。
2.有機JAS規格窒素肥料 油粕
油粕は古来から使われている有機肥料です。
窒素肥料として使われることが多いですが、他の栄養素も少しだけあるので、施用する際はしっかりと計算しておきましょう。
菜物類を栽培する有機農家さんにとっては無くてはならない存在ですが、問題点として、分解されて作物が吸収できる物質になるまで時間がかかってしまう点です。
また、分解の過程でアンモニアガスを発生させるので、追肥として施用するのはあまりおすすめできません。(もちろん、やっている方もいらっしゃいますよ!)
一般的な使い方としては元肥として2週間~3週間前に畑に撒き、良くすきこむこと。
こうすれば、播種や定植時期に丁度、効率よく窒素分を吸収させることができるのです。
3.有機JAS規格リン肥料 豚糞・鶏糞堆肥
次にリン酸肥料ですが、調べてみると有機JASにおいて、リン酸肥料は結構適用幅が広い印象にありました。
やっぱり僕は有機農法における一番のリン肥料は動物の糞かなぁと思います。
コウモリの糞をペレット化したものもありますが、安易・安価で手に入れられる豚糞や鶏糞堆肥を使おうかなと思っています。
これらの堆肥は牛糞堆肥やバーク堆肥に比べ、土壌改良高価は薄いものの栄養素は抜群高いです。
やり過ぎは残肥や窒素過多になってしまうので禁物ですが!
前述の通り、肥効率の問題もあるので、堆肥場などで貰う場合は成分値と水分値を確認するようにしましょう。
4.有機JAS規格カリ肥料
最後にカリ肥料ですが、これがめちゃくちゃややこしい。
塩化カリや硫酸カリは許可されているものの、天然素材に限られます。(探したけど天然素材の硫酸カリって肥料として販売されてるのかな?)
あくまでネット情報ですが、やはりカリ欠乏の有機農家さんも多いみたいですね。
有機JAS規格のカリ肥料として唯一使用できるのは草木灰なのではないでしょうか?
リン酸も含まれているので、微調整にも使えます。
ただし、草木灰は酸度調整に利用されるくらいアルカリ分が高いので、やり過ぎは禁物。
5.まとめ
以上が計画してきてわかってきたことです。
僕はあくまで甘藷栽培なのでこうなりましたが、育てる作物によって使用する有機資材様々であると思います。