おいもの里の村長日記

京都府南丹市でおいも栽培に務める若手農家の日記

廃校利用を考えよう。校庭で畑でもどう?(笑)

みなさん、こんばんは。

ちゅ~とです。雪が降ったと思ったら一転して比較的温かい日が続きますね。南丹市の冬の気温にも慣れてきたころ、春が訪れるのでしょうか・・・。

 

話は変わって、南丹市では廃校利用の問題が結構頻繁に上がっています。なんとか協力隊のミッションとしてやってくれるような人はいないのかなぁ~と思いつつ。

防災用の避難所に使われたり、役所機能の一部を移転したりしているみたいですが、どうも中々市民や行政の納得いく活用が難しいみたい。

 

さて、本日はそんな廃校利用を考えるため、去年の夏に行った「むろと廃校水族館」を紹介したいと思います。

 

1.むろと廃校水族館って何?

さて、そもそも「むろと廃校水族館」なのですが、旧室戸市立椎名小学校の廃校舎を利用した水族館のことです。

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今ではすっかり高知県の観光名所としてあげられるくらい有名になりました。僕もずっと行きたかったので前職を退職してからすぐに行きましたね(笑)

 

運営管理はNPO法人である「日本ウミガメ協議会」のメンバーが務めています。

廃校運営ってやっぱり営利目的よりも最初は非営利目的で参画した方がうまくいくんでしょうか?

ちなみに展示しているお魚達は常設展示はあるものの、目玉となる動物は飼育していません!

なぜなら、泳いでいるお魚達は地元の定置網でかかったものを漁師さんが提供しているからです。

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手洗い場も展示場になってます。

元々は室戸市に生息している海洋生物の学術調査のためにリノベーションされたので、あまり観光地としては期待されていなかったみたいですよ。

それが今では年間10万人を超えるほどの観光客が・・・。

小さな小さな廃校舎が起こした奇跡なのかもしれません。

 

2.予算無くして活用なし。じゃあ予算はどこから持ってくる?

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このむろと廃校水族館、なんと自治体が5億円を投じて整備しました。結局、満足のいく活用をするにはそれ相応の予算を投じなければならないのです。

しかし、南丹市を含め、面積が広く、その割に人口の少ない自治体というのは慢性的な予算不足に陥っています。これは仕方ありません。

しかも、無駄に面積が大きいせいでその分廃校の数も多い・・・。

一つの廃校舎に莫大な予算を投じると、他の集落から不平不満が出ます。

 

そもそも、無駄な出費を削るために学校を廃校にしたのに、そこに予算をかけては少し本末転倒な気もする。

だからこそ、どこから予算を持ってくるのかということは官民一体となって真剣に考えていかなければなりません。

お金が全てでは決してありませんが、お金なくしては何もできません。

 

3.南丹市の農業民俗博物館とかどうですか?(笑)

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ここからは僕の勝手な妄想なんですが。

僕は一応歴史や民俗学には結構な興味がありまして。そういうわけで、どこかの廃校舎異様して農業民俗博物館とか作ってみたら楽しそうだなぁって思ったり。

観光客来るの?とかそういうのはナシで!

 

自分の農業や生活が安定してからになると思いますが、そういう地元にあるものを利活用することは今後、協力隊として真剣に考えていきたいですね。