おいもの里の村長日記

京都府南丹市でおいも栽培に務める若手農家の日記

農業だけをするのが農家じゃない!今後の農家はオールラウンダー!

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福島時代の吉田です。

一昔前では、農業を言えば、「3K」というイメージがありました。

3Kと言うと、いわゆる「きつい・きたない・危険」という労働条件下に入っている業界や仕事を指します。

しかし、昨今では農業でも機械化や自動化が進み、きつさもきたなさも危険度もだいぶん抑えられるようになりました。

 

それでも、未だに農家さんと言えば、ずっと土仕事をしていて、出荷をして、のんびりとした一日を過ごしているというイメージを持たれている方がほとんどだと思います。

どのような業界でも10年すれば目覚ましくその質は変わります。

農業だって、その例外ではないのです。

 

農業だけをするのでは、農家になれない、そんな時代の流れが来ているのです。

1.農家のイメージと実体のギャップが凄い

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吉田は普段Excellで事務処理しています。

一般的なイメージとして、農家と言えば、畑を耕し、穫れたものは全てJAや生協などに卸しているイメージがあるかと思います。

しかし、最近は後でご紹介する販路の多様化と経営型農業化によって、土仕事以外にもかなりやることが増えました。

 

最も主な例として、事務処理です。

育てれば育てた分だけ儲かるというわけではありません。また、広大な面積を耕していれば、管理も大変です。

収支計画や営農を一元的に管理するために、事務処理が必要なのです。

最近では、KSASやアグリノートなど、たくさんの事務処理システムやアプリが出現しています。

大規模ファーマーは使っているという方も多いのではないでしょうか。

 

僕は現在40aほどしか畑を保持していませんので、そういった事務処理ソフトは必要ではありません。

しかし、それでもこの畑でどのようなものを育て、大体収支はいくらでるのかは事細かく計算しなければなりません。

 

僕の場合はほとんどExcellで数式を打ち込み、予想収量さえわかれば一瞬で収支がわかるようにしています。

 

普通の企業でも、収支計画は綿密に練り、それに基づいた業務を行いますが、農家も変わらないのです。

2.作ることは誰にでも出来る!とにかく売り先を探せ!

新規就農者が最も困っていることの一つが販路です。畑を耕し、ものを育てれば儲かる時代は終わりました。

自分で作ったもののどこにPRポイントがあり、どのくらいの値段で売るのか、ブランディングが必要です。

 

ぶっちゃけてしまうと、作ることは誰にでもできます。

 

少し語弊がありますので訂正すると、作る技術は田舎に行けば教えてくれる人がたくさんいます。

僕自身もたくさんの農家様からご意見を頂いて畑を耕しています。

しかし、販路とかブランディングは?となると、大多数の農家様が首を傾げるところなのです。

 

自分の作物に重いを乗せて、しっかりとお金に換えていくまでが農家としてあるべき姿です。

3.ますます若者が入りづらくなるのでは!?いいえ、チャンスなのです。

ここまで読むと、ますます農業って難しくなったなぁという感想を持たれる方が大勢いらっしゃると思いますが、いいえ、これはチャンスなのです。

一昔前は消費者や小売店、飲食店に直販なんて考えられませんでした。

JAや生協が決めた価格と規格、栽培方法に沿わなければならない時代から、自由になったと言えるでしょう。

だからこそ、夢のある、血気盛んな若者こそ、農業をするべきなのです!

 

ぜひ、今、過渡期にあるからこそチャンスです。

僕たちと一緒に農業をしてみませんか?

ちょっとでも興味を持ったらぜひ、お問合せフォームからご連絡ください!