田舎暮らしの現実って?夢の田舎暮らしへのハードルとは
1.増えつつある田舎暮らしへの憧れ
僕は元々尼崎生まれ、神戸市で育ったシティーボーイですが、大学を卒業してから、仕事で各地域の田舎を体験してきました。
田舎暮らしを始めてから、色んな人に「田舎暮らしって憧れるなぁ。」「オレもしてみたい!」という言葉を聞くのですが、自分自身の実感として、田舎暮らしの人気って上昇してるような気がします。
僕自身は田舎暮らしに憧れとか、夢とかは元々一切なく、ただ単にやりたいことが田舎にあったというだけでした。
しかし、よく聞かれることなので、実際田舎暮らしってどんなものなのかご紹介していきましょう。
2.田舎暮らしのイメージと実際
・物価は安い?
一概には言えません。
ぶっちゃけ、物価については福島にいた時は本当に辛かった・・・。
関東に行けばガソリン代が145円なんですが、福島では160円超えていたりした時期もありましたね。
(当時は日本中でガソリンが高騰していました。)
田舎にいても、都会にいても、コンビニに行けば商品はコンビニ値段ですし、スーパーの野菜や肉、魚も安いと感じることは少なかったです。
それは今いる南丹市でも同じです。
ただし、田舎にはそれなりに特典もあります。
それが「朝市」です!
朝市では、農家の方が直接野菜を持ってきます。
スーパー値段の3分の1くらいの価格で野菜や果物の購入ができるので超お得です。
この朝市をうまく使うことができれば、食べ物に関する出費をかなり抑えることができるでしょう。
・ご近所付き合いは?
田舎でスローライフを送りたいと思う人が、まず最初につまずくのはご近所付き合いでしょう。
「人と関わるのが嫌で田舎に移住しようとする人は、都会にいた方が良いかもしれない。」と書かれている記事は散見しますが、実は最近、そうでもなくなってきました。
どこの地方でも過疎化が進み、「郷に入らば郷に従え」と言ってられなくなったという実情が大きいでしょうが・・・。
集落に住んでいる、比較的若い年代の方が旧来のやり方に対して異を唱えだしたのです。
僕が住んでいたどの田舎で聞いても、強制力がかなりなくなってきたと仰られます。
正直に言うと、ご近所付き合いをするかどうかというのは個人の問題です。行政や法律的な強制力は一切ありません。
しかし、だからと言って、付き合いを一切しないというのは推奨しません。
できる範囲でやればよいのです。
田舎の情報網や人脈は決してバカにできません。
ひょんな繋がりから、今自分のしているビジネスのヒントやチャンスにつながることが多々あります。
また、都会にはない、田舎独自の風習に染まってみるのも楽しいものですよ!
ちなみに僕自身は集落の一員になるためにも、地元の集会などには積極的に参加するように心がけています。
・仕事はある?
まぁ、正直ないですね。
しかし、アルバイトなどの求人は逆に不足している傾向にあります。主婦層がセカンドキャリアとして手に職を付けたいのならあまり苦労しないのではないかと思います。
しかし、家族を養っていくレベルの仕事はというと、限られてきますね。
集落に住んでいる人でも、昼間は市内や大阪に仕事しに出ているという人がいらっしゃいます。
しかし、パソコン1つで仕事ができるようになった昨今、フリーエンジニアやフリーライターというようなスキルを持つ方にとっては関係ありません。
場所を選ばない仕事であるならば、田舎の方が地代も家賃も安く付きますし、かえってチャンスなのではないでしょうか。
実際僕も今やっている仕事の傍ら・趣味程度でフリーライターをやっています。
・インフラはどうなってるの?
インフラ関連は僕も田舎暮らしを始めて最も困ったことですね。
都会暮らしと全然違うなぁと思った点です。
・ガス
プロパンであることがほとんどです。プロパンガスは基本料金がめちゃくちゃ高いので、おすすめしません。
お風呂やシャワーなどの給湯が灯油ボイラーなどで補える場合、プロパンは調理場のみでの活躍となります。
何もわざわざガスを使わなくても、IHコンロで対応できるため、僕はそうしています。
・電気や水
電気や水は普通に通っていますのでご心配なく
・ネットやTV
ケーブルテレビと市が提供する回線などが主流です。古い家だと工事が必要になるでしょう。
工事代も決して安いものではありません・・・。TVとネットを同時工事すると、大体80,000円くらいは覚悟しておいた方がいいでしょう。
3.田舎に住むなら、車は必須
車は絶対必要事項です。
しかも、購入する車にも注意が必要!ただ単に車を買えばいいという問題ではありません!
・車を買うなら軽がおすすめ
単純な話、維持費が普通車に比べるとめちゃくちゃ安いです。田舎の方は、セカンドカーとして持っている方も多数いらっしゃいます。
農道などを通る時も度々あるため、小回りが利く方がなにかと便利なのです。
おすすめは軽バンですかねぇ。めちゃくちゃ色んなもの積めるし。
もしも農業がしたいという方は軽トラは必須です。
4.まとめ
田舎暮らしも簡単ではないっていうことですね。
夢見がちなまま田舎に移住しないことが定住するポイントです。
まずは各自治体にある移住相談所に声をかけ、注意点などをしっかりと聞いておきましょう。