大事なことは移住者を増やすことなのか?
こんばんは!
ちゅーとです!
先日、友人が南丹市に来ていました、、、。
中学からの付き合いのやつらもいたりして、久々に我が家が騒がしくなりましたね。
美山や日吉を案内したり、家で晩飯を一緒に作ったりなどなど、、、。
マーケティングは難しいけど、まず最初に自分の住む地域の良さを近しい人に伝えるのは大事だと改めて実感しました。
さて、本日の記事は以下の日本農業新聞の記事について語っていきたいと思います!
1.頭打ちとなる移住希望者
この記事によると、どんどん移住者が増えていっているようですね!
でも、最後には、移住者の数が頭打ちになってしまい、もうこれ以上増やせないと悩む自治体も多いんだとか。
これは仕方ない話であると僕は思います。
移住需要というのはそう簡単に増えるわけではありませんしね。
それに、この「移住者の数」という数値はある一種虚像のようなものなのです。
なぜなら、移住=定住ではないということが指摘できるから。
つまり、移住してきた人が3000人いたとしても、その全員が5年以上同じ自治体に定まって住み着くかどうかはまた別問題。
自治体は今後、どう移住者を増やしていくかという付け焼き刃な政策ではなく、どう定住させていくのかということを集落レベルに落とし込んで考えていった方が良いのかもしれませんねぇ〜。
2.増える新規就農希望者
移住者が増える一方で、新規就農希望者も増えているとのこと。
これについても、数字を見る限りでは大変喜ばしいように思えますが、その実、続けて定着することができるのか?というのが問題になってくると思います。
僕も新規就農希望としてこの町に移住してきたからわかるのですが、農業で身を立てていくのは専業農家であっても兼業農家であっても非常に難しいことです。
一筋縄ではいけませんし、絶対に移住者個人の力では不可能なことはたくさんあります。
増えていく耕作放棄地や休耕地を復活させていくには、こういった新規就農希望者、中でも若い年齢層の方の担い手育成は絶対必要です。
ところが、根本的に新規就農の担い手を自治体レベルで集めようと施策を打っているところは少ないような気がします。
はっきり言いますが、現代の日本において、農業は守らなければ潰れる産業です。
公的機関に携わる協力隊だからこそ、この事実をもう一度念頭に置いた上で、どうすればよいのかを考え、施策を打ち出していきたいですね。
3.移住者を増やせばハッピーなのか?
それは違うと思います。
先日のブログでも書きましたが、移住してきてすぐの時に出会った都会のある女子高生が言っていた言葉が思い出されます。
「人がいっぱいになった田舎に何の魅力があろうか・・・。」
ある意味、難しい問題ですね。
僕自身、どうすればハッピーなのか、決定的な答えは見つかっていない状況です。
しかし、この言葉の中に、地域おこしと地域のこしの微妙なバランスの難しさが活き活きと表れているのではないでしょうか・・・。