おいもの里の村長日記

京都府南丹市でおいも栽培に務める若手農家の日記

20代こそ、農業を始めよう

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こんばんは。

ちゅーとです。

地域おこし協力隊として南丹市に来てから、よく「農業するんか!?偉いなぁ!」という驚きに満ちた声を頂きます。

農業をする=偉いという価値観は地方ならではなのかな?都会で農業するって言っても偉いとはならない気がする。

田舎の方々にとって農業というのは先祖代々受け継がれてきた土地を守るっていうことであったりするから「偉い」ってなるのかなぁ?

 

まぁ、それはさて置きまして。

本日のブログも少し自分の考えというか思いを綴ろうと思いまして。

 

20代の今だからこそ、農業を始める意味について語っていきたいと思います。

 

1.20代から農業を始めるメリット

農業は儲からないものであるという認識があります。僕自身、実際にそうだとも思っています。

普通の会社員のように、出世もないし、給料の担保もない。

自然災害に商材の量や質が左右され、「儲からないビジネス」ということになっているのかな。

 

前の記事でも書いた通り、「儲からないからやらないのか?」という話です。

(前回の記事では思い的なことを書きました)

oimonosato.hatenablog.jp

儲からないからやらないで、空きに空いてきたニッチだからこそ、入り込むチャンスがあると思います。

 

20代から農業を始めるメリットというのは、自分の気持ちの持ち方次第で色んな方が先生になってくれることです。

実際に僕も南丹市に来てみて、色んな方に助けられながらなんとか来期作付まで漕ぎつくことができています。

 

知識も経験も0だからこそ、色んな方の意見を色んな方向から見て取り入れることができる。

これが無駄にかじったような知識や経験があると難しい。

 

2.自分自身が「人間として立派」になることが大事

無論、20代で農業をするデメリットも多くあります。

前述の通り、安定した収入を得ることができないということ。しかし、これについては制度や補助金を使えばある程度は担保されます。

 

例えば、「農業次世代人材投資事業」という補助金

この補助金は簡単に言えば、最長5年間、農業経営が安定するまでの間、年間150万円を交付してもらえるというなんともありがたい補助金です。

 

これだけでなく、農業保険や融資制度など、調べてみれば、たくさんの補助制度があります。

 

他のデメリットとしては、田舎暮らしが出来ない人は向いていないということです。

農業をする上で、農業作業の次に大事なことは田舎での付き合い。集落のイベントの手伝いに行ったり、消防団などにも入らなければならないかもしれません。

都会からの移住者は案外これが出来ない人が本当に多いです。

これが出来なければ前述した、「たくさんの人が先生になってくれる。」ということもありません。

 

田舎の先輩・先生方はしっかりと新規就農に来たあなたの行動や顔を見ています。

有難い情報や知識を、タダで与えたくなるような人間になっていくことが大事なのです。