京都府地域おこし協力隊研修会への参加をしてきました!
昨日は南丹市自治体職員様の勧めもあり、京都府地域おこし協力隊研修会へ参加してきました。
正直参加するかどうかは迷っていたんですけどね!(畑の準備などで結構多忙だったので。)
でも、本当に行っておいてよかったなぁと思えたので、本日はそのことについて少しお話しようかと思います。
1.京都市出張するので、府庁にも挨拶
まずは、公費で京都市に出張させてもらうので、昼からある研修会のためだけに参加するのはお金が少しもったいないと思いました。
そこでピンと来たのが府庁へのご挨拶でした。
以前商談会でもお世話になったので、これを機会にもう一度お会いしておこうと思い、たまたま会議で市内に行く、南丹地域駐在職員様に随行し、ご挨拶を。
行くや新聞の記事を出されてしまう(笑)
恥ずかしいです!
商談会でお世話になった方はもちろんのこと、出会いもあり、非常に有意義でした。
また新規就農者になった暁にはお世話になることもあると思うので、よろしくお願いします。
2.研修会への参加
さて、13時半からの研修会には5分前に参加。京都府では現在40名以上の協力隊員がいるそうですが、その内20名ほどが参加しており、そこそこ大きな研修会でした。
今回は講演会とグループワークという構成でしたが、特に講演会では今の段階で聞いていてよかったなぁと思える内容でした。
特に、以下の2点。
- 活動費はなぜ自由に使えないのか
- 協力隊卒業後について
まさに、協力隊の知りたいというニーズを網羅しているような感じ。
講演会に行けなかったという方のためにも、この2点については解説をしていきます。
(1)活動費はなぜ自由に使えないのか
この問題でもめる自治体は数多くあります。
「募集要項には、活動費200万円が使えると書いてあるのにも関わらず、使わせてくださいというと、使えない。」
そんな経験ありませんか?
「総務省から年間400万円の予算が下りてきているのに、なんで使えないんだ!」
っと憤慨する方もいるでしょう。
実際僕も少し疑問だったので、研修会に参加する前からちょっと調べていたんです。
実は、公的機関のお金の降り方は非常に特殊なのです。
順序を表すと、下のような感じになります。
- 隊員が担当職員に要望
- 担当職員が担当課長や部長に報告
- 担当課長部長が財務課に報告
- 財務課が認証する
このような順序でお金が下りてくるのです。
つまり、急にあれがしたいから、来週までにこのくらいのお金が欲しいと言っても無理です。
もっと言うと、そもそも1ヶ月前とかに言っても原則的には下りません。なぜなら、公的機関は民間の数百倍予算計画を綿密に組んでいるからなのです。
次年度の予算委員会が始まる前に、協力隊の方は年度予算計画を立てて、書類を作り、予算を担当課で承認してもらう必要があります。
(年度途中から入隊する方はある程度融通は効く傾向。僕も結構効かせていただいています。)
「じゃあその年予算を組んでいれば、落ちるんだ!」
そう思う方もいるかもしれませんが、それも違います。
先ほどのお金が下りる順序をもう一度見てください。報告と承認の順序は完全に下意上達(ボトムアップ)形式です。
そのため、いずれの順序も「下意」にあたる方はなぜその予算が必要なのか、上に説得する義務が生じます。
特に、課長部長クラスになると、通した予算は議会で発表することになるので、変な予算を通す事はリスクになるのです。
公共性・必要性・成果見込がしっかりないと、決して予算が通らない仕組みです。
「でも、結局総務省のお金でしょ?」
ここまで読んだ方はこの疑問にたどり着くと思います。
しかし、それはあくまでも結果論です。
協力隊要項に中には、「上限400万円を補助」と書いてあるだけで、無条件に400万円をばらまくわけではありません。
市がその年使った決算書を総務省にあげて、使った分を補填してもらう形になるだけなのです。
そして、それも、変な決算があった場合は下りません。
そのため、実質各自治体の予算を使っていることと同じになるというわけですね。
さてさて、自治体ってケチだなぁとか、お堅いなぁって思ってませんか?
確かに堅い組織だとは思います(笑)
でも、その旧態依然型の組織だからこそ、守られたものもあるということもお忘れなく。
明日の記事では、どうしたら自治体が予算を通してくれるのか、その方法についてをわかりやすく紹介していきたいと思います!
(2)協力隊卒業後について
様々な進路があると聞きましたが、このお話を聞くことによって、選択肢の幅がさらに広がると思います。
これまで起業をするしかないのかなと漠然と考えていた価値観が吹き飛びました。
これについては、また別で記事にしたいと思います!
3.協力隊になったらすぐに研修会的なものには行こう
最初は迷っていたのですが、こういう研修会は行っておくべきだと思えました。
他人との交流やワークについては好き嫌いあるかと思いますが、協力隊という仕組みを知る上ではこの上ない機会でした・・・!
もしも、読者の皆様の中に、協力隊になりたい!っという方がいらっしゃいましたら、就任後すぐに、こういう研修会には行くようにしましょう!