おいもの里の村長日記

京都府南丹市でおいも栽培に務める若手農家の日記

吉田は半農半Xを目指す予定です。

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兼業農家専業農家という、2つの在り方に分かれたのは結構昔からです。

改めて、用語のおさらいをしておきましょう。

 

  • 専業農家・・・世帯員の中に、兼業従事者が1人もいない、農業にのみを業務として行っている農家
  • 兼業農家・・・世帯員の中に、農業以外で収入を得ている人が1人以上いる農家

 

結構勘違いされがちですが、上述のような住み分けがあるのです。

夫が専業農家であっても、妻が別の仕事をしている場合、兼業農家ということになります。

また、兼業農家の中にも第一種と第二種にわかれており、農業とは別の所得収入が農業所得を上回っているかどうかで分類されます。

 

 

あくまでも僕個人の考えや予想でしかないのですが、半農半Xこそが、日本の農業を担う、働き方であると僕は考えています。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回の記事では、半農半Xのことについて、皆様と一緒に考えていけたらいいなと思っています。

 

1.半農半Xって何?

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その名の通り、生活の半分は農業をし、もう半分を別の仕事や事業に費やす生活のことを指します。

もう少し、踏み込んで言うと、「農業を営みながら、自分の強みを活かす仕事をする生き方」です。

 

残業やパワハラなど、企業のブラック化が蔓延するこの世の中において、新たな働き方の一つ。

農業で収入ではなく、心の豊かさを求め、別の仕事で安定した収入を得ていこうという寸法です。

(農業で収入を得て、別の仕事で心の豊かさを求めるパターンもあります。)

 

半農半Xという言葉自体には定義や定められた数値や目安というのは存在しません。

しかし自治体によっては明確に数値目安が定められていることもあるので補助金などの申請をする際は注意しましょう。

 

2.半農半Xでやりがちな失敗。有機農法の落とし穴。

しかしながら、半農半Xはめちゃくちゃ難しいです。

若く、農業なんてしたことがないような方がするものですから尚更。

 

ありがちな失敗として、初心者が有機農法に手を出すということです。

 

はっきり言っておきますが、有機農法は初心者には絶対向きません。特に農業意外で生計を立てていくような方にはほぼほぼ不可能です。

プロがやっても難しいと聞きますし、僕は絶対出来ないですね・・・。

 

「オレが借りた畑なんだから、失敗しようが何しても自由だろ!」

 

こんな声があがって来そうですね。

いいえ、違います。

 

農業において、その畑1枚の失敗は集落全体に影響を及ぼしかねないのです。

 

どういうことか詳しく説明しましょう。

有機農法でありがちな失敗例は雑草や害虫の処理の防除不足にあります。薬剤を使わないのですから、荒れ放題になるのは自明の理。

 

あなたが畑で丁寧に育ててくれた雑草の種子や虫の卵が他人様の畑にまで伝染するのです!

 

それにより、集落の人との関係性が悪くなることも十分考えられます。

農業初心者が半農半Xをする場合、まず集落の農業従事者から意見を求めて始めるのがおすすめです。

 

3.半農半Xを目指すよ!

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そんなこんなで、タイトルを回収。

僕は3年間の協力隊生活で半農半Xを目指していきます。ただし、農業の方に重点を置いていき、Xで生きがいや副収入を得られたらいいなぁという考えです。

元々農業をすることが夢だったわけでもないしね。

 

農業については3年間で200万円以上の黒字化を目指し、自己経営できるようにまで持っていきたい!

使うのは使いますが、あまり補助金に頼り切りたくないので!

 

Xの方は模索中。。。

協力隊任期中に見つかればいいですが。

こっちで150万円くらい稼げればいいかな。

 

なんて、夢のまた夢!

でも夢は叶えるためにある!

吉田は明日も頑張ります!