おいもの里の村長日記

京都府南丹市でおいも栽培に務める若手農家の日記

僕に起業家精神はない。

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表題の通りですね。

僕は実際、農業や地域創生を通して大きく稼ごうという、いわゆる起業家精神があまりないと思います。

結構問題なんですけどね(笑)

前々から言うように、金欲とか出世欲などはまったくないので。

 

だからこそよく聞かれるんですよ。

「じゃあなんで田舎に来たの?」

「なんで地域おこし協力隊になったの?」

ってね。

 

本日はこれらの疑問について応えていきます。

 

1.田舎に住みたいから田舎に来た。

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至極単純な理由なんですよね。

前職で初めて田舎に住みついてから、都会で生きるよりこっちの方が合ってるなぁって肌身で感じたからです。

なるべく実家にも近く、都会にもすぐ行ける場所・・・そして農業もできる・・・っというわけで白羽の矢がたったのがこの南丹市だったんです。

 

意識低い系男子、ここに極まれり。

 

僕は将来ビックになっている姿を自分で全然想像できません。

田舎でゆっくり農業を営みながら、別の仕事もしつつ、誰からも気づかれぬままに死んでいくというのがある意味僕の目標なんです。

(もちろん、南丹市民として、そして一農業者としての夢や目標はまだまだありますよ!)

 

2.自分の殻を破りたかった。

地域おこし協力隊になった理由については前の記事でも書きましたが、それにあえて付け加えるのであれば、単純に自分の殻を破りたかったんですよね。

これまで、しっかりと学校にも通い、大学を卒業し、一般企業に入って、安定した方向にしか進まなかったんです。

 

でも、前の会社を辞めてから気が付いた、自分の力不足を補うには、その安定感による安心感をかなぐり捨てないといけないって思ったんですよね。

 

地域おこし協力隊はなんだかんだ言いつつ最澄で任期が3年しかありません。

3年で農業をやるにしろ、何をするにしても、自分の生業を築かなければなりません。そうしなければ、3年後は無一文です。

この不安感こそ、自分をもっともっと強くすると思ったから地域おこし協力隊になったんです。

 

3.起業家精神の代わりにあるもの。

僕には起業家精神なんてものはありません。(大事なことなので2回言いました。)

起業家精神という、大したものはないし、欲もないけれど、誰かのために生き続けたいという思いは人一倍にあると自負しています。

 

ボランティア精神とは全然違います。(何が違うのかと聞かれたら答えにくいけど。)

でも、この思いで・・・・この厳しい社会を舐め腐ったような、甘く、緩い考えでどこまでやれるかを自分自身の手で掴み、景色を見たいのです。

 

その景色は荒野かもしれないし、墓場かもしれません。

でも、今自分の中にあるこの生き方は一切変えるつもりはありませんし、変えたいとも思っていません。

 

これからも吉田は自分らしく歩んでいきます。